2019/02/01
今話題のIAPメソッドはボイトレで叶う~ 理想の声も疲れない体も手に入れよう ~ [2]
(前回の記事の続きです)
この本によると、腹腔の圧力が高まることで体の軸、すなわち体幹と脊柱という「体の中心」が支えられて安定し、無理のない姿勢を保つことができる。そして体の中心を正しい状態でキープすることで、中枢神経の指令の通りがよくなって体の各部と脳神経がうまく連携し、余分な負荷が減るということなんだそうです。
さらに、「IAP呼吸法」を実践すると次のような効果が期待できると紹介されています。
- 腹圧が高まることで、体の中心(体幹と脊柱)がしっかり安定する
- 体幹と脊柱が安定すると、正しい姿勢になる
- 正しい姿勢になると、中枢神経と体の連携がスムーズになる
- 中枢神経と体の連携がスムーズになると、体が「ベストポジション」(体の各パーツが本来あるべきところにきちんとある状態)になる
- 体が「ベストポジション」になると、無理な動きがなくなる
- 無理な動きがなくなると、体のパフォーマンス・レベルが上がり、疲れやケガも防げる
この好循環を生み出すプロセス、というわけです。
またこの本でも「一流のアスリートや音楽家は自然と腹圧呼吸(IAP呼吸法)ができていますが、忙しい人やストレスが多い人は、自覚がなくても胸だけで浅い呼吸をすることが癖になっています。」と記されています。
やはり、歌唱、ボイストレーニングにおいての支えと同じことなんですね。
良い声になる、歌がうまくなる、に加えて「疲れない体をつくる」も目指せるボイストレーニング。
発声はストレス発散にもなりますし、呼吸は自律神経の調整にもつながる。ボイストレーニングは心技体を整えるのにぴったりのライフワークかもしれませんね♪
それではまた次回お会いしましょう。皆さんお読みいただき有難うございました。