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「セルフカバー曲」

こんにちは。ミューズポートボーカル教室インストラクターのhitomiです。
昨年中はありがとうございました、本年もどうぞ宜しくお願いします。

みなさんの年末年始はいかがでしたか?1年間の体や心の疲れをゆっくり解きほぐして、新たな1年の活力を充電できましたか。できてたらいいな。

さて年末といえば2016年の紅白歌合戦、今年の話題曲やパフォーマンスが盛りだくさんでしたね!恋ダンスにPPAP、PERFECT HUMAN などなど楽しまれた方も多かったのではないでしょうか。

えっと、わたくしてきにはKinKi Kidsが初登場だったのがとてもうれしかったですはい。うれしいそうじゃないは色々あるのかな?どうなんでしょ。年末コンサート行きたかったぜとか。
とりあえずこじんてきには生放送で流れる2人の歌声はすきですはい。

紅白歌合戦で披露された「硝子の少年(作詞:松本隆、作曲:山下達郎)」。
言わずと知れたお二人のCDデビュー曲。1997年にリリースされました。
「何歳になっても歌える楽曲だよ」と達郎さんがお二人にお話しされた20年前のメッセージをその歌声で今証明しているなと、これまでの軌跡が奇跡として輝石のごとく存在しておられる尊さ。至極尊いなと。私、遠い目うるませております。

このままKinKi Kidsについて話すと長くなるので、「硝子の少年」の作曲を手がけた山下達郎さんの「セルフカバー」があるよ、というお話をします。
それは山下達郎さんのベストアルバム「OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜」の初回限定版に収録されています。

KinKi Kidsに合う曲として作曲されているという理由からだと思いますが、本来の山下達郎さんご自身のベストな声域ではないらしいんですね。
で、他の達郎さんのオリジナル曲と聞き比べてみたりして。
もう少し高めの音がちょうど歌いやすい、音が抜けやすいのかな、と思うと同時に達郎さんご自身の楽曲はおそらく長調の曲が多いですよね?
「ゲットバッキンラーブアゲーイン♪」とか「きっときみはこなーいー♪」とか。
歌う音の高低というだけでなく、短調のコードに乗せてるメロディより長調に乗せてるメロディを歌ってらっしゃる歌声の方が、リスナーである私自身も聞きなじみがある「抜け感」「響き」なんではないかと思いました。
逆に、逆に?KinKi Kidsは短調に乗せてるメロディがとてもしっくりくる歌声ですよね。

レッスンでも「自分に合う曲を知りたい」と生徒さんから質問をいただくことがあるのですが、そういうところを振り返ってみるのも良いですね。

さてせっかくなのでもう1曲ご紹介します。
「夜空のムコウ/SMAP(1998)」
作詞をスガシカオ、作曲を川村結花が手がけています。
スガシカオさんのセルフカバーはご存じの方多いのかな?と勝手に判断してここで紹介するのは川村結花さんのセルフカバーです。
同年にご自身のシングルとしてリリースされた後、3rdアルバム「Lush Life」に収録されました。

シンガーソングライターの川村さんは東京藝術大学音楽学部作曲学科を卒業されています。実は1994年のSMAPのアルバム『SMAP 005』に「ギョーカイ地獄一度はおいで」
「エピローグ」という曲を提供され、その時期に作家活動を開始されたそうです。
2曲のタイトルがこのタイミングだと感慨深く感じてしまうのは仕方なし。
因みに「ギョーカイ地獄一度はおいで」は一時期、曲の一部が「さんま&SMAP!美女と野獣のクリスマススペシャル」のCM前ジングルとして使われていたそうです。
このタイミングでそれを知ってしまった私もあなたも、
詳しく確認したい方はどうぞBy your self。

私はミューポの社長に「Lush Life」を教えて頂いたのですが、とても心地よい歌声と楽曲の数々です。「夜空のムコウ」は勿論ですがアルバム曲全てを是非通しで聴いてもらいたいです!タイトルどおり「Lush(実り豊かな)」な、アルバムです。教室でもよく流しております。

ご紹介した2作品、機会があれば聞いてみてくださいね。

あ、ちなみにセルフカバーとは関係ないですが「恋ダンス」、もとい、「恋(2016)」の星野源の1stソロアルバム「ばかのうた(2010)」もリリース当時から教室でパワープレイでした。去年よく耳にした星野源サウンドのソロ活動のスタート地点、遡ってみたい方はぜひ。

誰かの為に作って提供した曲は、自分で歌う曲への思い入れとはまた違うプレッシャーがあったり、配慮しなければいけないことも多いと思います。歌い手側の賭ける思いにがっつりはまる楽曲を創る作曲家の凄さが伝わりますよね。
そしてその楽曲を大切に、理解に努めて歌いきれる歌い手さんも素敵だと思います。作り手が「提供して良かった」と思えたら本当に素晴らしいことですね。

2017年もどんな音楽に出会うのか楽しみです。そして教室で生徒さんたちの歌声にたくさん出会うのも楽しみしています。
ではこの辺で。歌って本当にいいものですね、またお会いしましょう。

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