2017/02/28
「ボイストレーニング」と「ボーカルトレーニング」って? [1]
今日はタイトルの通り「ボイストレーニング」と「ボーカルトレーニング」の違いについて書こうかなと思います。
「ボイストレーニング」
「ボイストレーニング」は、あなた自身の発声の仕方を改善することで現在の声についての悩みを克服します。例えば、
・もっと高い声を出したい
・カラオケで1.2曲歌うとすぐ喉が枯れるのを何とかできますか
・声が小さいのを直したい(声量UP、滑舌をよくしたい)
・平坦なしゃべり方を直したい
・加齢で昔より声が細くなった、音域が狭くなった。昔のように気持ちよく歌いたい
・声帯の病気(声帯結節やポリープなど)を患ったので声の出し方を見直して悪くならないようにしたい
などです。
声はあなた自身の身体が“楽器”なので、その“楽器”を正しく使い込んで、
良く響き良く鳴る“楽器”に変えてあげる、と思ってください。
ピアノもギターも弾く人の技術によってその楽器の音色が変わると思いますが、
声の場合は、そもそもの楽器を“楽器”と言えるところまで作り変えていくのが基礎発声の目的に含まれています。
それに加えて「ドレミファソラシド」などピアノやギターの「指練習」的なトレーニングも進めていきます。レッスンを受けられている生徒さんは皆さん「姿勢、口の開け方、舌の位置、呼吸」など、声を1つ出すだけでこんなに意識することがあるのか!と始めのうちは「こりゃ大変だ~」となりますが(笑)、「声を出すってこんなに深かったんだ!面白い!」とも
同時に感想くださることが多いです。
こうしてトレーニングをしてゆくと、あなたの声の悩みだった部分が次第に改善されていきます。
「ボーカルトレーニング」
「ボーカルトレーニング」
これは歌唱の中での「歌い方」をもっと素敵にしましょう!というトレーニングです。
・決して音痴ではない、サビの高い声も届く、でもな~んかカッコよく歌えてないなぁ
・友人に歌がうまいねと言われる。でももっとうまくなりたいです
・カラオケでもう少し高得点を狙いたいどうしたら得点UPするの?
・声もパワフルで良い声出せてる!だけどそれだけ!(笑)
こういうご相談をいただいた方は歌のフレーズの中でアドバイスをさせてもらいます。
例えば歌っている曲が早いテンポで勢いのあるROCKなのに、歌うとカウントのうしろにもたついている。とか、曲の構成を理解していないため、声の強弱をふさわしいところでつけていない。とか、間違っていないけど自分の中でメロディを作っちゃっていてオリジナルのメロディラインと実は結構違う部分がある。とか。
曲のテンポの理解、ノリ、伴奏の音色、強弱の場所、歌い始めや語尾などの処理
こういったものを分析してフレーズに表情をつけていく作業ですね。